サンソン・フランソワ日生劇場ライブ

授業の準備でフランクを検索していたら、懐かしい文字が目に入ってきました。

サンソン・フランソワ日生劇場ライブ 1969年11月16日
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これは忘れることのできない演奏会です。
まだ高校生でした。
小学6年のいとこを連れて聴きに行こうと、高額のチケットを2枚購入しました。

ところが出発直前に、学生運動のデモが日比谷で計画されているとニュースが流れたのです。
当時の学生運動は「過激派」という俗称で呼ばれるほど社会問題になっていました。
もちろん家族からは散々反対されましたが、押し切って出発。
かわいそうに、いとこは連れて行くことはできませんでした。

結局デモは中止になったようです。
デモを恐れてか、人気のない日比谷の町。
車もほとんど通らず、目立つのは警戒に当たる機動隊ばかり。
広い車道の真ん中を歩けそうなくらいでした。

演奏会場はそれでも盛況で、さすがに満員とはいきませんでしたが、座席の８割は埋まっていたのではないでしょうか。
演奏は素晴らしいものでした。
体が金縛りにあったような感動を思い出します。
名演奏にはたくさん出会いましたが、その中でも特筆すべき演奏会です。
思い出すだけでも感動がよみがえってきます。
いい音楽との出会いは一生の宝ですね。

20121109431


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