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朝日新聞3月10日の求人広告面に諏訪内晶子のインタビューが載っていました。
チャイコフスキーコンクールで優勝した翌年、アイザック・スターンに演奏を聴いてもらった時の話です。

スターンから「あなたはなぜここをこう弾くのですか?」と聞かれ、答えられずにいると、「先生が教えてくれたからと、そのまま従うのは改めなくてはなりません」と忠告されたという話があり、諏訪内はプロになることの厳しさを知り、すぐにプロになるのをやめ、ジュリアードへの留学とコロンビア大学での聴講を決めたそうです。

務めている音楽大学での最初の授業で、新入生に話している内容と共通する部分が多かったので、嬉しくなりました。

音楽大学のカリキュラムは、音楽実技・音楽理論・音楽学・一般教養・外国語と音楽教育学(教員免許用)に分類されます。
それぞれが一体になってプロの音楽家を育てています。

学生のうちはなかなかそれに気づかず、自分の専門実技を学ぶことだけに集中しがちですが、大学を卒業するとそこで先生からのアドバイスはなくなります。
そこから音楽実技以外の勉強の蓄積がものをいってきます。

新しい作品と対峙した時、楽譜の背景にあるものを読み取ることから自分の表現が見えてきます。
音楽を勉強している皆さんは、ぜひ諏訪内さんの言葉を覚えておいてください。

20130310626

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