オペラ座のペレアス

久しぶりにのんびりと休日を過ごしているので、録画していたバスチーユのペレアスを観ました。
ドビュッシー唯一のオペラ「ペレアスとメリザンド」には、ヴェルディやプッチーニのような聞かせる・泣かせるアリアがあるわけではなく、ワグナーのような劇的なオーケストレーションがあるわけではありません。
多分ツボに入れば居眠りしてしまう作品です。
ただ、音色の移ろいに身をゆだねることができれば、心地よい、ドビュッシーの最高傑作といわれる理由もよくわかります。
大学2年の時に繰り返し聞いたのですが、今日は久しぶり。
とても新鮮に聞くことができました。
フランス語を聞くのも久しぶりで、懐かしい気持ちでした。

最近はじっくり音楽を聴く時間もなく、欲求不満でしたが、夜の音楽会も含めてよい一日になりそうです。

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明日は旧東京音楽学校奏楽堂

もう昨日の話になってしまいましたが・・・
久しぶりにのんびりと休日を過ごしました。

今年は新しい授業が多く、準備に追われてまともに休むことがありませんでした。
来週、出張で授業がほとんどないので、何もせずに体を休めました。
本当に久しぶり。
やはり人間には休養が必要ですね。

本当は明日も休みたかったのですが、生徒の音楽会があります。
パリに留学する前の、壮行会のような音楽会なので、これは是非応援に行ってきます。
場所は上野公園にある、旧東京音楽学校奏楽堂。
久しぶりの上野です。
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夏休みの仕事

７月の中ごろで大学の授業は終わるのですが、そこから８月の頭までの半月ほどの間、受験生や卒業生、さらに一般の人のために夏期講習会が催されます。
２年前から、法改正によって教員免許の更新講習が義務付けられ、その編曲法の講座を担当しています。
内容はいつも学生に教えていることと同じなのですが、限られた時間で効率よく教えなければならないので、テキストの作成に緻密な配慮が必要になります。
もう慣れた作業になってはいるのですが、やはり大変な作業です。
出張から戻ったら早速動き始めないと、間に合わなくなってしまいます。
重い腰を上げなければ・・・
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学習フーガ

作曲技法演習の授業が今日から学習フーガに入ります。
これまで１か月かけて、学習フーガによく似た形式のインヴェンションを作ってきたので、提示部の作り方と追迫部の作り方を勉強するだけで、簡単な学習フーガを作ることができます。
作曲学科の生徒たちは入学前に和声で模倣の技術を勉強してきているので、それほど抵抗なくここまでついてこれましたが、心配なのは聴講で授業を受けている作曲学科以外の生徒です。
それでも、こういう授業を聴講しようという生徒たちですね。
勉強の意欲が高いので、同じようについてくることができました。
作曲学科の生徒たちが作品を作ることは当然ですが、聴講の生徒たちも自分の専門を他に持ちながら自分の作品を作れるようになるといいですね。
将来が楽しみになってきました。




































楽譜はサムネイルです。クリックしてください。
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吉田秀和さんのご冥福をお祈り申し上げます

音楽関係の雑誌や書籍を読むようになったのは高校生の頃ですから、吉田さんの文章には長く接してきました。
２０歳代までは若気の至りでしょうが、自分なりの音楽へのこだわりがあって、吉田さんの音楽評論に疑問を持ったこともありました。
訃報を知ってから手持ちの吉田さんの著書を読んでみてわかったのは、この方は音楽評論家ではないということです。
飾り気のない文章は、FM放送などで耳にするその声と同じように、自分の心の声を表現していたのですね。
評論というのは公平・公正な気持ちを持たないとできないと思うのですが、吉田さんの場合、そのような客観的な思いも見られますが、むしろ自分がどう感じたかということを大切にしていたのだと思います。
つまり、評論の体裁は取りつつ自分の文学作品のように筆を執っていたのですね。

音楽学者の知り合いから論文を書くように勧められた時も、それは私の仕事ではないと断ったそうです。
吉田秀和文学を築き上げた稀有の文人がなくなりました。
20120528119







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