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10月8日に、ドビュッシーの前奏曲集第1巻第4番の曲頭の分析について、ほかの方の分析を批判して自分の考えを書きました。
http://issue.blog.shinobi.jp/Entry/389/
その後分析を進めていくと、自分の考えよりも批判してしまった方の分析のほうが正しかったのでは?と思い始めました。
曲頭だけ見ていると自分の考えが正しいと思うのですが、全体を見ると否定した下属同主調の属和音 は、この作品では極めて重要な役割を果たしていることがわかりました。
その和音を曲頭に持ってくることは自然な成り行きと思えます。
まだ考えは揺らいでいるので、またこの話題に触れるかもしれませんが、現段階での分析の中から下属同主調の属和音が使われている部分を3例ほど紹介しておきます。
批判してしまった方、ごめんなさい。



20121014398

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http://issue.blog.shinobi.jp/Entry/389/
その後分析を進めていくと、自分の考えよりも批判してしまった方の分析のほうが正しかったのでは?と思い始めました。
曲頭だけ見ていると自分の考えが正しいと思うのですが、全体を見ると否定した下属同主調の属和音 は、この作品では極めて重要な役割を果たしていることがわかりました。
その和音を曲頭に持ってくることは自然な成り行きと思えます。
まだ考えは揺らいでいるので、またこの話題に触れるかもしれませんが、現段階での分析の中から下属同主調の属和音が使われている部分を3例ほど紹介しておきます。
批判してしまった方、ごめんなさい。
20121014398

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作品分析をしているといろいろな発見に出会います。
ほとんどは出版社のつまらないミスなのですが、それはそれで次の世代のためにこまめに出版社に連絡するようにしています。
今度のミスはどうも出版社ではなく、ドビュッシー自身のミスなのではないかと思うのですが・・・

前奏曲集第1巻第4曲(音と香りは夕暮の大気に漂う)
この31小節です。
30小節は5/4拍子ですが、曲頭で3/4(5/4)と表示してあるので拍子記号は書かなくてもよいのですが、31小節は違います。
この小節は4拍子なので拍子記号を書かないとルール違反です。
実は45小節も2拍子なのに拍子記号が書いてありません。
ただ、こちらは次の小節と合わせて2+3の5拍子と考えればつじつまが合わないこともないのですが、でもやはり表記するべきですね。
31小節はrubatoをad libitumと考えて表記しなかったとも考えられますが、少し不親切ですね。
20121013396

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ほとんどは出版社のつまらないミスなのですが、それはそれで次の世代のためにこまめに出版社に連絡するようにしています。
今度のミスはどうも出版社ではなく、ドビュッシー自身のミスなのではないかと思うのですが・・・
前奏曲集第1巻第4曲(音と香りは夕暮の大気に漂う)
この31小節です。
30小節は5/4拍子ですが、曲頭で3/4(5/4)と表示してあるので拍子記号は書かなくてもよいのですが、31小節は違います。
この小節は4拍子なので拍子記号を書かないとルール違反です。
実は45小節も2拍子なのに拍子記号が書いてありません。
ただ、こちらは次の小節と合わせて2+3の5拍子と考えればつじつまが合わないこともないのですが、でもやはり表記するべきですね。
31小節はrubatoをad libitumと考えて表記しなかったとも考えられますが、少し不親切ですね。
20121013396

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下にも書いたように、前奏曲集第1巻第4曲の冒頭1小節全体を下属調のV9と考えることにはどうしても納得がいきません。
4-5拍のバス音 e が第3拍の和音の根音に聞こえるからです。
つまり1-2小節にかけてI-V7-I と聞こえるのです。
前奏曲集の第2巻になると、ドビュッシーは古典的な和音進行を放棄することにほとんど抵抗をもたなくなっていますが、この第1巻では、ほとんどの作品が古典的和音進行を骨組みにして、それにさまざまな変化を与えるという構造をとっています。
1小節目の最後 e が2小節目の最初 a に入ったとき、やはりD-Tという古典的進行が骨組みになっていると思うのです。

そしてこの和音進行を聞いたときにすぐに思い浮かべるのは、リストのよく知られた作品「ハンガリー狂詩曲第2番」の冒頭です。
和音進行は長三和音→根音が4度下の減5短7で、ドビューッシーのこの作品と同一です。

D-Sは古典派では例外的な進行でしたが、ロマン派以降徐々に多用され始め、近代ではすでに日常的な進行になっていました。
V-II7-VをI-V7-I に置き換えて用いたリストのアイデアの借用なのではないでしょうか。
20121008389

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4-5拍のバス音 e が第3拍の和音の根音に聞こえるからです。
つまり1-2小節にかけてI-V7-I と聞こえるのです。
前奏曲集の第2巻になると、ドビュッシーは古典的な和音進行を放棄することにほとんど抵抗をもたなくなっていますが、この第1巻では、ほとんどの作品が古典的和音進行を骨組みにして、それにさまざまな変化を与えるという構造をとっています。
1小節目の最後 e が2小節目の最初 a に入ったとき、やはりD-Tという古典的進行が骨組みになっていると思うのです。
そしてこの和音進行を聞いたときにすぐに思い浮かべるのは、リストのよく知られた作品「ハンガリー狂詩曲第2番」の冒頭です。
和音進行は長三和音→根音が4度下の減5短7で、ドビューッシーのこの作品と同一です。
D-Sは古典派では例外的な進行でしたが、ロマン派以降徐々に多用され始め、近代ではすでに日常的な進行になっていました。
V-II7-VをI-V7-I に置き換えて用いたリストのアイデアの借用なのではないでしょうか。
20121008389

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授業の教材作りのために、ドビュッシーの前奏曲集1-4(音と香りは夕暮の大気に漂う)の分析をしています。
もちろん自分の考えだけを押し付けるわけにはいかないので、多くの考えを参考にしています。

上に載せた冒頭の小節の和音進行に興味を惹かれました。
ある人は、3拍目の d音を非和声音と考えて、この小節全体を下属調のV9 と分析しています。
でもどうも腑に落ちません。
何度聞いても1-2拍と3-5拍で和音交代したように思えるのです。
もう少し考えて自分なりの結論を出したいと思いますが、皆さんはどう思われますか?
20121007388

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もちろん自分の考えだけを押し付けるわけにはいかないので、多くの考えを参考にしています。
上に載せた冒頭の小節の和音進行に興味を惹かれました。
ある人は、3拍目の d音を非和声音と考えて、この小節全体を下属調のV9 と分析しています。
でもどうも腑に落ちません。
何度聞いても1-2拍と3-5拍で和音交代したように思えるのです。
もう少し考えて自分なりの結論を出したいと思いますが、皆さんはどう思われますか?
20121007388

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楽譜浄書ソフトのフィナーレは毎年バージョンアップを重ねているので、バグもだいぶ少なくなってきたのですが、まだ少し残っています。
最初にバグを発見したのは5月のこと、プリンタの設定を完了すると印刷画面に戻らず隠れてしまうというものでした。
あ→☆
今度発見したバグは演奏機能です。
その昔は書いていない音が鳴ったりして驚いたものですが、最近はトラブルがありませんでした。
(マック版ではあるそうですが・・・)
レイヤー3に書いた音でトラブルです。
タイで結合した音が発音してしまいます。
念のために入力しなおしてみたのですが、同じ結果でした。
やはりバグですね。
レイヤー3はめったに使わないので、初めて気が付きました。

20121006387

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最初にバグを発見したのは5月のこと、プリンタの設定を完了すると印刷画面に戻らず隠れてしまうというものでした。
あ→☆
今度発見したバグは演奏機能です。
その昔は書いていない音が鳴ったりして驚いたものですが、最近はトラブルがありませんでした。
(マック版ではあるそうですが・・・)
レイヤー3に書いた音でトラブルです。
タイで結合した音が発音してしまいます。
念のために入力しなおしてみたのですが、同じ結果でした。
やはりバグですね。
レイヤー3はめったに使わないので、初めて気が付きました。
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