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ほとんどの楽曲は1部形式・2部形式・3部形式なのですが、この1曲だけ風変わりな形式だったのでよく観察してみたらソナタ形式でした。
でも、こうして改めて観察してみると、この練習曲集にはさまざまな工夫がしてあったのですね。
モティーフの扱いも、拡大・縮小・反行・模倣など様々な用例が見られます。
この練習曲の対象である幼い子供にはわからないでしょうが、ちょっと驚きでした。
画像はサムネイルです。クリックしてください。
2012042260

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授業のために作品25-7を分析しているところですが、素晴らしい作品だと思います。
ベルカントをしのぐ歌、オブリガート、そして何よりもハーモニー。
どれをとっても一級の芸術作品と呼ぶにふさわしい出来栄えです。
なんて、天才の作品を前に、こんなことを言うのはおこがましいのですが・・・
でもいるんです。
ショパンの練習曲の真価を理解できない人って。
ただ、どうしてこの曲が練習曲の中に入ったのでしょうか?
音の構成だけでいえば、初見でも演奏できるようなレベルなので、練習曲集の中に入れた理由がよくわかりません。
と思ったとき、やはりこれは単なる練習曲ではなく、全体を組曲とした作品にしようと考えた結果なのでは?
という思いがひらめきました。
その視点で全曲の構成を分析してみようかと思っています。
なにか発見があったらまた書くことにします。
20120456

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授業の準備をしていたら、楽譜の構成ミスを発見しました。
ショパンの「別れのワルツ」(Op.69-1)の後半・前段で、クライマックスを形成する重要な部分です。
この部分は反復されるのですが、1回目83小節のバスにはフラットが付いているのに、2回目99小節のバスには付いていません(楽譜参照)。
同一小節内の右手旋律にはどちらもナチュラルが付いているので、フラットの付け忘れですね。
自宅には同じ作品の楽譜が3冊あるので、念のために調べてみたら、やはり他の楽譜にはフラットが付いていました。
これは日本の大手楽譜出版社の、昭和31年の版なのですが、同じ出版社の昭和30年の版にはミスがありません。
書籍でもミスはたくさんありますが、楽譜も同じです。
10年ほど前に、モーツァルトのピアノ協奏曲をオリジナル楽器で演奏するために、通奏低音の演奏譜を作ったことがあります。
楽譜は高校生の時に買ってもっていたのですが、その演奏会のためにわざわざ新しい楽譜を購入して作業を進めました。
するとあったのです、ミスが…
ほかの楽器はみな偽終止(Ⅴ→Ⅵでフレーズを閉じること)しているのに、通奏低音(ピアノ)パートだけ全終止(Ⅴ→Ⅰでフレーズを閉じること)になっています。
他の版を調べてみたら、どれも間違っていました。
その後修正されたのでしょうか。
でも、この程度のミスはたくさんあります。
時間のあるときには出版社に連絡するのですが、しないことのほうが多いですね。
この作品のように何度も聴いたり弾いたりしている曲の場合には、笑い話で済ませることができますが、よく知らない作品特に新作の場合などはそうはいきません。
気をつけなくてはいけないと、戒める気持ちを強く持ちました。
2012041248

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Finale 2012 が届きました。
Finale は世界1のシェアをもつ楽譜浄書ソフトで、多くの楽譜出版社で使われています。
最近では作曲家の必須アイテムになりました。
ライバルのSibeliusというソフトが開発されたのですが、まだFinaleが優勢ですね。
このソフトの困ったところは、毎年バージョンアップをし、高額の料金を取り、しかも新しいバージョンから古いバージョンに戻ることができないという、せこい作りです。
最近ではバージョンアップ料は税金だと思うことにしていますが、学生などはかわいそうですね。
これがFinale 2012 です。
ディーラーが変わったせいか、マニュアルのデザインが変わりました。
中身を作っている会社は同じなので、雰囲気は同じですが・・・
インストールは2台のパソコンまでできます。
自宅用と職場用という発想だと思います。
新しいパソコンのインストールはサクサクと終わったのですが、古いパソコンでは1時間近くかかりました。
やはり重いソフトなのですね。
ちなみに以前作った作品を読み込んでみました。
無事に表示されました。
これで全ての準備が完了です。
さあ、授業のノート作りを始めないと・・・
教師も大変なんですよ。
20120327

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昨年のグラインドボーン音楽祭のプログラムです。
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NHKのホームページより
十字軍の騎士リナルドと、サラセン軍の
魔女アルミーダをめぐる物語に、ユニー
クな演出で知られる人気演出家ロバー
ト・カーセンが魔法をかけた!設定を男
子校と女子校の魔法合戦に置き換え、
斬新で遊び心満載の痛快エンターテイ
ンメントに!アリア「涙の流れるままに」
は必聴!
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そう、「涙の流れるままに」はイタリア歌曲集に載っている、音大声楽科の生徒ならだれでも知っている有名なアリアです。
歌劇は観たことがなくても、このアリアなら知っているという人の方が多いのではないでしょうか。
issueもこのオペラを観るのは始めてでした。
おおよその筋書きは、イタリア歌曲の解説で知っていたのですが、最近のオペラですね、舞台の設定が十字軍の時代から現代の高校生におきかえられているので、びっくりでした。
このオペラに限らずオペラの演出は、作品本来の時代設定を捨てて現代に置き換えるのが近年の潮流のようです。
日本の能や文楽などの伝統芸能と大きく違う考え方ですね。
それはそれで面白いのですが、伝統的な演出が消えてしまうのではないかと心配しています。
せめて斬新な演出は半分くらいで、古典的な演出は残してほしいなあ・・・
20120314

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